2月1日、2日、3日の三日間に渡って、福岡市、下関市、萩市の行政視察に
行って参りました。
視察テーマは、
・福岡市「地方独立行政法人 福岡市立病院機構の設立までの経緯と
現状について」
・下関市「ふくふく子ども館について」
・萩市 「萩市有害鳥獣対策及びさる捕獲隊緊急養成事業について」
でした。
2月1日、2日、3日の三日間に渡って、福岡市、下関市、萩市の行政視察に
行って参りました。
視察テーマは、
・福岡市「地方独立行政法人 福岡市立病院機構の設立までの経緯と
現状について」
・下関市「ふくふく子ども館について」
・萩市 「萩市有害鳥獣対策及びさる捕獲隊緊急養成事業について」 でした。
2月1日「福岡市の行政視察について」報告
・地方独立行政法人とは、地域において必要な事業で、民間では必ずしも
実施されないおそれがあるものを、効率的・効果的に行うことを目的に、
市が100%出資した設立する法人のこと。
市が適切に関与しながら、法人が自主性を発揮し、医療環境などの変化に
柔軟に対応した高価的な運営が出来る仕組みとなっている。
・独法化以前の「こども病院・感染症センター」「福岡市民病院」は、
患者サービスの向上や経営改善に努めて来てそれなりの成果を上げてきたが、
経営基盤のより一層の強化を図る必要があることや、福岡市の厳しい
財政状況を考えると、抜本的な経営改善が求められていた。
そこで、より一層の患者サービスの向上及び経営の効率化を早期に
実現するため、平成22年4月に、市立2病院を経営する地方独立
行政法人を設立した。
・名称が「地方独立行政法人 福岡市立病院機構」
資本金が「6億6286万6343円」
事業内容は「福岡市立こども病院及び福岡市民病院の運営」です。
※ 平成26年に「福岡市立こども病院」へ改名した。
・今回視察した「福岡市立こども病院」は、平成26年11月1日に開院。
病床数は小児一般病床が215床、産科病床が24床の計239床。
診療科目は、総合診療科、循環器科、腎疾患科、小児神経科、
血液・免疫科、内分泌・代謝科、新生児科、こころの診療科、
放射線科、小児感染症科、小児外科、心臓血管外科、脳神経外科、
整形・脊髄外科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、
耳鼻いんこう科、小児歯科、産科、麻酔科、集中治療科、
アレルギー・呼吸器科の24科目です。
・地方独立行政法人になっても変わらないこととして、
これまで市が行ってきた小児医療、救急医療、高度医療は、
市が示す中期目標のもとで、引き続き法人が担っていく。
また、採算がとれなくても実施すべき医療に対する費用は、
これまで通り市が負担していくとのことです。
・地方独立行政法人化のメリット・デメリット
独法化によるメリット
1、病院経営に係る機動性・迅速性の確保
病院長への大幅な権限移譲により、現場の実態に即した改善施策を速やかに
実行に移すことができるようになった。
2、採算性を確保した上での柔軟な増員
医師、看護師及びその他医療スタッフを大幅に増員し、医療の高度化や
7対1看護の導入等に取り組むとともに、医療収益の増収を図った。
3、病院経営に精通した事務職の育成
民間病院における医療事務経験者や診療情報管理士等の有資格者を
プロパー職員として採用することで、事務局体制の強化が図られた。
4、多様な契約手法を活用した経費削減
自治法上の制約が無いため、複数年契約や価格交渉ができるようになった。
独法化によるデメリット
人事管理や給与支給事務、法制実務など、従来は市の専門部署が担っていた
業務を全て法人独自で対応することとなり、事務的・経費的負担が純増と
なった。
※ 感想
福岡市は人口約150万人、毎月他市から多くの人が福岡市に移住してくるとのこと。
まさに九州の中心都市です。
今回視察した「こども病院・感染症センター」は福岡市の湾岸地域にあり、
埋立地の中にあります。
子供を対象とした病院であり「素晴らしい」の一言であります。
九州大学や福岡大学等とも連携しており、医師や看護師の確保は
対応できているとのこと。
また屋上にはヘリポートがあり、緊急時の対応がすぐに出来る体制に
なっています。
高度医療を提供する小児専門病院としては、岡山以西では唯一の存在であり、
入院・外来とも約半数が市外居住者で占められ、
福岡市域を超えて、九州や国内外から来院しているとのこと。
そして子供を見守る施設として、病院敷地内に「ふくおかハウス」があります。
鉄骨造・2階建、16部屋ある建物です。
病気になった子供を見守りたい親の思いを考えた施設であります。
またこの施設を支援する企業がいくつかあります。
その一つが「マクドナルド」で有名な「公益財団法人ドナルド・
マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」です。
建設資金の一部を援助したとのことです。